【2026年最新】ポイント管理システムの選び方とは?クラウドとオンプレミスの比較・導入4ステップ

こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。

こちらのサイト、ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。
是非ご参考にしていただければ幸いです。

それでは、以下から本題です。

顧客獲得・リピート促進・LTV(顧客生涯価値)向上の手段として、いまや多くの企業で「ポイント管理システム」の導入が進んでいます。

しかし、「クラウド型とオンプレミスのどちらを選ぶべきか」「自社のPOSやECサイトとスムーズに連携できるか」など、選定時の疑問や課題は少なくありません。

本記事では、プロの視点からポイント管理システムの提供形態比較(クラウド vs オンプレミス)や選定時の比較ポイント、失敗しない導入手順をわかりやすく解説します。

【一目でわかる】クラウド型 vs オンプレミス型 ポイントシステム比較

ポイント管理システムの導入形態は、大きく「クラウド型(SaaS/ASP)」と「オンプレミス型」の2つに分かれます。まずは両者の特徴を整理してみましょう。

比較項目 クラウド型(SaaS/ASP) オンプレミス型
特徴 ネット経由で機能を利用 自社サーバーに構築
初期費用 スピーディー(最短数週間〜1ヶ月) 慎重・長期(半年〜1年以上)
カスタマイズ性 標準機能+API連携が中心 自由度が高い(フルカスタム可能)
セキュリティ・保守 ベンダー側が最新状態を管理・更新 自社で運用・保守体制が必要
導入スピード スピーディー(最短数週間〜1ヶ月) 慎重・長期(半年〜1年以上)
おすすめ 導入コストを抑えて素早く運用したい企業 大規模・独自システムや厳格なセキュリティを要する企業

なぜ今、ポイント管理システムの導入・マーケティング活用が必要なのか?

対顧客でビジネスをおこなっている企業であれば、今やポイント管理システムを活用していることは当然のことのようになってきています。
では、一体システムは、企業のマーケティングにおいて、どういった点で有用なのでしょうか?いくつかポイントを見ていきましょう。

①顧客と企業の接点を生み、キャンペーンを周知させるきっかけにする

せっかくポイント施策を計画し、コストをかけてポイントカードやシステム、アプリを開発したのに、顧客から登録してもらった顧客情報をただ持っているのではもったいないでしょう。できることならこの顧客情報を有効活用したいものです。

そこでまずできることとしては、顧客情報を活用し、キャンペーンや特別オファーを効果的に周知するということです。

どのようなポイントサービス施策を行っているかでできることも変わってきますが、顧客情報と購入商品、お気に入りやリーピートの商品を管理しているのなら、商品やブランドなどを思い出してもらえるように、色々アプローチする方法があります。

少し前までは、DMやメールマガジンなどがその代表例でした。
もちろん今でもその手法も有効ではありますが、頻度の高い接触やDMは、顧客の嫌悪感を引き起こしかねず、減少傾向にあります。
しかし、離反しそうになった段階いわゆる忘れられそうになった段階で、DMなどで通常よりお得なクーポンをDMで送るのは、非常に有効な手段とも言えるでしょう。また、誕生日限定での特別なコースの案内も来店促進になります。

最近の手法としては、ポイントカードにLINEのQRコードを載せたり、X(旧Teitter)やインスタグラムでのフォローを促すのも主流化しています。時代に合わせたコミュニケーションツールを使って、個々に顧客とコミュニケーションを取っていくのも大事なのです。
顧客にお得なキャンペーンのお知らせなどをする際も、SNSを活用するようになってきました。

DMやメールの手法にしろ、SNSを活用したアプローチにしろ、重要なことは「顧客ごとに合わせたタイミンでアプローチすること」だといえます。

②顧客情報を分析し、顧客層・個別に合わせたマーケティングをする

ポイントカード・アプリを作ってもらったときに得た情報は、顧客に合った商品を提案するのに役立つこともあるでしょう。また、ポイントカードの顧客情報と購買情報を紐付けて管理できれば、よりその提案に確度が増すでしょう。

ご存知の人もいるかもしれませんが、Tポイントカードで何かを購入したときに、レシートと一緒にクーポンをもらったことがある人もいるでしょう。あれは、闇雲に発行されているわけでなく、ちゃんと計算されて顧客に配布されているものなのです。
ポイントカードは単に、顧客への特典表示のツールだけでなく、企業にとっても顧客にとってもメリットがある2次利用価値のある重要なツールと言えるでしょう。

③ライバル店との差別化

競合他社と価格競争するのは、よくある光景ですが、単に「値下げをおこなう」というのは意味のない客単価の低下に繋がりかねません。また、一旦、下げた商品の価格を上げることは顧客の反感を買うのが大多数なので、正当な理由がなければ難しいことでしょう。

ポイントカードを導入し、顧客へのキャンペーンやクーポンの配布などをおこない、付加価値をつけることでライバル店と差別化することも可能です。ただし、どの店舗も特典にパターンかしてきていて、顧客自身も「慣れ」というものが存在しているので、企業側は取り組みに工夫が必要でしょう。

差別化の成功事例として挙げられるのは、大手コーヒーチェーンの「スターバックス」です。ポイントサービスによるロイヤリティプログラムをうまく活用し、顧客のリピート率を上げている事例といえます。
詳しく解説している記事を以下に記載しておりますので、ぜひご一読ください。

顧客リテンションとは何か?なぜ重要なのか?リテンションマーケティングの成功事例と施策を専門家が解説!

ポイント管理システムを選ぶ際の5大比較ポイント

システムベンダーを比較検討する際は、以下の5つの軸で自社の要件を満たしているかチェックしましょう。

  • 費用構造(初期コスト vs ランニングコスト)

    • クラウド型は初期導入の手間・コストが低い一方、月額コストが発生します。オンプレミス型は初期構築費がかかるもののランニングコストは抑えやすいため、中長期での総費用比較が必要です。

  • 既存システム(POS・EC・LINE等)との連携性(API対応)

    • 実店舗のPOSレジやECサイト、アプリとスムーズにAPI連携できるかが重要です。

  • 必要な機能の網羅性

    • ポイント加算・減算、会員管理、メール・クーポン配信、CRM分析機能、特典交換機能などが揃っているかを確認します。

  • セキュリティと個人情報管理体制

    • 個人情報やポイントという金銭的価値を扱うため、暗号化や権限管理、プライバシーマーク・ISMS認証の有無をチェックします。

  • ベンダーの導入実績とサポート体制

    • 自社と同等規模・同業種での導入事例があるか、導入後の運用サポート体制があるかを確認します。

失敗を防ぐ!ポイント管理システム導入の4ステップ

ポイントシステムの導入で失敗しないためには、システム選びの前に目的や要件を明確にしておく必要があります。

  • Step 1:ポイント施策の目的・KPI設計

    • 購買頻度の変化、離反率低下、LTV向上など、目指すべき指標を設計します。

  • Step 2:要件定義(システム要件の確認)

    • POSレジ、EC、LINEなど連携に必要なデータ環境や機能を整理します。

  • Step 3:提供形態(クラウド vs オンプレミス)の選定

    • 規模、セキュリティ要件、予算に応じた提供形態を選びます。

  • Step 4:ベンダー比較・運用シミュレーション

    • 現場スタッフの操作性やサポート体制まで含めてシミュレーションします。

ポイント管理システムの用語・基礎知識

  • SaaS / ASP / クラウド:インターネット経由で機能を利用する形態。自社でハードウェアを用意する必要がなく、スピーディーな導入が可能。

  • オンプレミス:自社でサーバー等を調達して構築・運用する形態。カスタマイズ性やセキュリティ面に強みがある。

  • POSシステム:店舗レジで単品単位の売上データ等を管理するシステム。

  • API:異なるシステム間をデータ連携させるための仕組み。

FAQ

ポイント管理システムの選定・導入に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ポイント管理システムの導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 提供形態によって大きく異なります。クラウド型(SaaS/ASP)の場合は、標準機能の利用であれば最短数週間〜1ヶ月程度で運用開始できます。一方、既存システムとのカスタマイズ連携やオンプレミス型での開発を行う場合は、要件定義から運用開始まで半年〜1年以上かかるのが一般的です。

Q2. 小規模な店舗や事業でも導入するメリットはありますか?
A. 非常にあります。近年は初期費用を抑えて月額数千円〜数万円程度で導入できるクラウド型システムが増えています。小規模であっても顧客の購買データを蓄積し、リピート購入やLTV(顧客生涯価値)を高める施策を打てるため、競合他社との差別化に大きく貢献します。

Q3. 既存のPOSレジやECサイト、LINE公式アカウントと連携できますか?
A. 多くの最新ポイント管理システムがAPI連携に対応しており、既存のPOSレジやECサイト、LINEなどとシミュレーション・シームレスに連携可能です。ただし、連携するシステム側の仕様や費用構成(開発費)によって可否が変わるため、選定時に必ずベンダーへ連携実績を確認しましょう。

Q4. ポイントシステム導入でよくある失敗パターンは何ですか?
A. 最も多い失敗は「機能の多さやコストだけでシステムを選び、運用の目的(KPI)が曖昧なままスタートしてしまうこと」です。ポイント付与が単なる「値引き」で終わってしまい、購買頻度や顧客エンゲージメントの向上につながりません。事前に「何を達成するためのポイント施策か」を明確に設計することが重要です。

Q5. セキュリティ面で気をつけるべきポイントはどこですか?
A. ポイント管理システムは「個人情報」と「ポイントという金銭的価値」を扱うため、厳重なセキュリティ対策が必須です。ベンダーのプライバシーマークやISMS(ISO/IEC 27001)などの認証取得状況、データの暗号化、アクセス権限制御、不正ログイン・不正付与を防ぐ監視体制が整っているかを確認してください。

まとめ

導入企業へのコスト負担が少ないクラウド型のサービス提供ベンダーは、実際多くいます。サーバーの管理や運用など、その他サポートなども充実しています。
しかし、中長期的にコストを総合的に考慮することは、大事です。

クラウド型であれば、初期のシステム費用や基本料金など、また顧客数に応じた月額利用料やその他サポート費用です。
オンプレミス型は、主にハード面の費用でしょう。サーバー費用や初期のシステムライセンス費、導入後の保守費用などです。導入規模によっては、クラウド型の方が高額になるパターンもあるようなので、慎重に検討するべきでしょう。

また、費用だけでなく、セキュリティ面でのリスクなども充分考慮することが、システム導入の重要なポイントです。

コストを掛けるのであれば、それに見合う機能はもちろんですが、自社の要件を満たすかどうかの見極めも必要です。

そして、その要件を満たした上でいかに活用できるかは、担当者だけでなく企業にいる全ての人がポイントシステムに対して積極的な姿勢をもって、取り組んでいくことでしょう。

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国内唯一・取り組み実績(エムズコミュニケイト)

国内で唯一のポイントサービスに特化したマーケティングコンサル会社です。これまでのポイントサービスの導入・改善支援は300社以上あり、通販、小売り、サービス、金融、鉄道・航空、ガス電力など幅広い業界において実績があります。

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「成功するポイントサービス」(WEVE出版)

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ポイントサービスの運用に必要な法的(景品表示法)、会計面(2021年から上場企業に強制適用されるポイント会計)において十全なノウハウを保有しサポートします。

※ポイント会計についてはEY新日本監査法人への執筆協力で『ポイント制度のしくみと会計・税務』(中央経済社)を出版。

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ABOUTこの記事をかいた人

■ 2003年に国内唯一のポイントサービスコンサルティング会社エムズコミュニケイトを設立、ポイントサービスやCRM・顧客戦略分野のコンサルティングや各種講演、執筆活動を行っている。 ■ 「ガイアの夜明け」にも出演。番組は反響を呼び、日経文庫にも掲載された。 生活者に支持されるポイントサービスを「ポイントブランド力」とし、そのランキングを定点的に発表。 ■ 著書:「成功するポイントサービス」(日経MJの推薦書/丸善ビジネス書10位内ランクイン) ■ 2016年から総務省マイナンバーカード利活用に係る「マイキープラットフォームによる地域活性化方策検討会」におけるポイントサービス有識者として地域経済応援ポイントに関する推進役を担っている。