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共通ポイントを導入する際に知っておくべきこと

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エムズコミュニケイト 佐藤 信二

CRM・ポイントサービスの導入・改善コンサルタントとして100案件以上のプロジェクトをマネジメント。担当業界は、小売り・流通、金融、電力・ガス、IT、通販、通信キャリアなど幅広く網羅。生活者を対象としたポイントサービス感度調査を業界で初めて実施。アンケートリサーチを強みとしたロジックに基づくコンサルティングを強みとしている。

こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。

こちらのサイト、ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。

是非ご参考にしていただければ幸いです。

さて、共通ポイントの優位性について勉強はしたけれど、いざ導入しようにも
「実際にどのサービスが良いのかわからない…」
「共通ポイントが気になっているけれど、詳しい仕組みやメリットは何なんだろう…?」
と足踏みをしている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、共通ポイントに加盟・導入する際の費用やメリット・デメリットなどについてご説明していきます!

「共通ポイント」とは

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「共通ポイント」とは、Vポイント(2024年4月22日よりTポイントとVポイントが統合)やdポイント、楽天ポイント等の通称です。

共通ポイントについて理解する際に比較できるのが「自社ポイント」です。

簡単に言えば、「共通ポイント」は複数の企業やサービスで共有される汎用性のあるポイントであり、「自社ポイント」は特定の企業やサービスでのみ利用可能な専用のポイントです。 


獲得元や利用先が限定され、他社とは独立して存在する「自社ポイント」に対し、「共通ポイント」は共通のプログラムや提携先が存在し、利用者は複数の場所で同じポイントを獲得・利用できるという特徴があります。

例えば、Vポイント(旧Tポイント)は複数の提携先で利用できるようになっている事から「共通ポイント」に分類できるのです。

共通ポイントの勢い

日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を増やす指針を発表しました。

それに合わせキャッシュレス・ポイント還元事業として、多くのポイントを付与するといったキャンペーンを展開し、市場のポイント流通数を増やしています。共通ポイントは市場に広く浸透しており、政府がポイントを活用した施策を継続しているなどの状況を見ても、今後もその勢いは衰えることはないでしょう。また、共通ポイントによる還元はインセンティブ手段として非常に利便性が良いこともあり、今後も共通ポイントの利用は拡大すると予想されます。

市場に多く出回る4大共通ポイント

ポイントと聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか。従来、市場に多く出回っているポイントは「dポイント」、「楽天ポイント」、「Tポイント」、「Ponta」の4つで、これらは4大共通ポイントと呼ばれていました。しかし、2024年4月からTポイントが消滅し、Vポイントが誕生、またPayPayも共通ポイントに参入したため、現在は5大共通ポイントとなっています。

「日経モーニングプラス FT」10月27日放送済 「ポイント競争激化 生き残りかけた戦略は」
詳細はこちらhttps://point-marketing.jp/5785

共通ポイントを導入するメリットは?

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実際に共通ポイントを導入することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

来店促進、新規顧客の獲得が狙いやすい

全国的にその認知度は高く、会員数も多いため、共通ポイントを導入することとなった場合、

  • 既存顧客の来店の促進
  • 「相互送客」によって新規顧客の獲得や顧客の囲い込み

相互送客とは?

グループ企業内やテナント間において、お互いの顧客を自社に誘導することを「相互送客」と言います。

(https://onl.tw/7f8xhWXより)

ポイントを貯める喜び

顧客目線で考えてみても、カード1枚で利用できる店舗数が多いことは、魅力の一つではないでしょうか。共通ポイントは店舗数が多いだけでなく、利用できる業界も様々なため、ポイントプログラム自体が持つ魅力である「ポイントを貯める喜び」をより多くの場面で、より強く感じてもらうことができます。

こうしたことは一見、自社とは直接関係のないことに思えてしまうかもしれませんが、結果として自社への顧客満足度の向上にも繋がります。最近では、リアル店舗だけでなく、ECサイトや携帯料金の支払いなど利用出来る場面も幅広くなっています。基盤の大きな共通ポイントの加盟店となることには、こうした間接的だけれど見逃せないメリットもあるのです。

ポータルサイトで店舗紹介

ポータルサイトなどのメディア内の「ポイントの貯まる・使える加盟店検索コーナー」にて、加盟店舗の営業案内を紹介しています。こういったサイトに店舗情報を掲載することにより、集客を向上させることがねらいです。

SPツールの提供

加盟店になれば、共通ポイントに関するSPツール(セルフプロモーションツール:マスコミ以外の媒体による公告)の提供を受けることができます(一部有償)。店舗近隣に設置するのぼりやステッカー、店内ポスターなど、これらにより、集客の促進を図ることができます。

共通ポイントを導入する際のデメリットとは?

共通ポイントには導入するメリットがたくさんあることはお分かりいただけたと思いますが、導入に際して注意すべき点についても考えておかなければなりません。

共通ポイントか自社ポイントか

ポイントサービス導入を検討する際、共通ポイントと自社ポイントのどちらを選択するのかで意見が分かれることがあります。

これら2つには、顧客情報の管理や運営、ポイントの発生タイミングや利用料、施策の自由度、CRMへの貢献度などの大きな違いがあります。

共通ポイント:他社と共有されるポイント
自社ポイント:独自のポイントシステム

悩みどころ解消のためのアプローチ

意見の分かれる場合、企業目線だけでなく、顧客目線で考え、メジャー感や利便性、汎用性を考慮すると良いでしょう。

今回メインでご紹介している共通ポイントではなく、自社ポイントを導入する際であっても、他社のメジャーポイントとの交換先や連携を用意することで、顧客にとって魅力的になる可能性もあるのです。

下記記事は、ポイントサービスの導入検討において重要なテーマや検討ポイントに焦点を当て、各項目に関する詳細な説明やアプローチを提供しています。
ぜひご一読ください。

MarketingAuthority ポイントコラム ポイントサービス導入あるある!
https://www.ntt-tx.co.jp/products/market_auth/column_pt_d02.html

共通ポイント導入の流れ

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  1. 資料請求 電話・インターネット問い合わせを行います
  2. 説明・案内 担当代理店から、詳しい説明を受けます
  3. 契約 申し込み書類に記入し、正式に契約します
  4. 業務審査 加盟ガイドラインに準ずる業務審査
  5. 導入説明・納品 店舗での導入説明と、のぼり旗や卓上POP、ポスターなどのキットの納品があります。キットは初回は無料で受け取ることができます。

共通ポイント導入の費用や初期費用は?

費用は各社ごとで異なります。

導入する店舗数により異なり、また共通ポイントを使用するための接続が必要なことから、システム開発費が別途かかってきます。

基本サービス月額料金も、各社によって異なってきます。

共通ポイント導入のよくある疑問

疑問①:ポイントを顧客が使用した場合の負担はだれが?

共通ポイントに関する疑問でよく聞かれるのが、「顧客がポイントで自社商品を購入したら、その購入分の金額は自社で負担するのか?」という内容です。

この場合、一時的にポイント分の金額は店舗で立て替えることになりますが、翌月請求分から立て替えた分を差し引いた請求となるようです。

疑問②:既存のレジも変更しないといけない?

共通ポイントを付与・還元する端末を貸与してもらえます。貸与ですので、システム投資の必要はありません。また、専用端末はレジと非連動なので、既存のレジを入れ替えたりする必要もありません。

 

まとめ〜共通ポイント導入に際して知っておくべきこと

各ポイントが誇る規模から得られるメリットには、企業側にも大きな魅力があることは間違いないでしょう。

初期費用や基本料、手数料がそれなりにかかるとしても、会員数と導入の先にあるメリットを鑑みた場合、高い買い物ではないのかもしれません。

以下の記事は、共通ポイント市場の動向について詳しくご紹介しています。本記事と併せてご覧いただくことで、さらに共通ポイントへの理解を深めていただけると思います。参考にしていただけますと幸いです!

相次ぐTポイントからの離脱…理由と今後の共通ポイント市場の動きとは

 

ポイントサービス導入をご検討の会社様は、弊社エムズコミュニケイトにご相談ください!

国内唯一・取り組み実績(エムズコミュニケイト)

国内で唯一のポイントサービスに特化したマーケティングコンサル会社です。これまでのポイントサービスの導入・改善支援は300社以上あり、通販、小売り、サービス、金融、鉄道・航空、ガス電力など幅広い業界において実績があります。

※ポイントサービス導入改善に関する国内初の指南書を出版

「成功するポイントサービス」(WEVE出版)

https://www.emscom.co.jp/special/book/

サービス設計からシステム導入・運用までワンストップ支援

顧客課題を解決するサービス設計からシステム導入・運用まで、ポイントサービスにまつわる業務全般をワンストップでご支援することが可能です。ポイントサービス戦略設計、システム構築、個人情報管理、運用支援、プロモーション、カード発行、コールセンター、ポイント交換商品の発送管理など上流~運用までを網羅的にサポート可能です。

③ポイントサービス運用に関する法的・会計面のサポート

ポイントサービスの運用に必要な法的(景品表示法)、会計面(2021年から上場企業に強制適用されるポイント会計)において十全なノウハウを保有しサポートします。

※ポイント会計についてはEY新日本監査法人への執筆協力で『ポイント制度のしくみと会計・税務』(中央経済社)を出版。

https://www.emscom.co.jp/special/new-book/

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ポイントサービスのコンサルティング支援にあたり、ポイントシステムベンダーについては、中立性を重要視しております。貴社のニーズにあったベンダー紹介および、システムのカスタマイズ提案が可能です。

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