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これだけ読めば分かるデジタルポイントサービス概論

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エムズコミュニケイト 佐藤 信二

CRM・ポイントサービスの導入・改善コンサルタントとして100案件以上のプロジェクトをマネジメント。担当業界は、小売り・流通、金融、電力・ガス、IT、通販、通信キャリアなど幅広く網羅。生活者を対象としたポイントサービス感度調査を業界で初めて実施。アンケートリサーチを強みとしたロジックに基づくコンサルティングを強みとしている。

こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。

ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。是非ご参考にしていただければ幸いです。

今回は、多数のユーザー数を獲得し続けているデジタルポイントサービスについて執筆したいと思います。

デジタルなポイントサービスの種類

近年はWebサイトやアプリで利用するデジタルなポイントサービスも急速に普及しています。本記事では法人向けポイントサービスの導入を考えている方にデジタルなポイントサービスの種類やメリット、導入事例などを紹介し、デジタルなポイントを活用することによって、既存顧客との関係強化、販促などができることについて説明します。

デジタルなポイントサービスの種類

デジタルなポイントサービスは、「Web経由」、「アプリ経由」「アプリ自体が会員証となる」の3種類があります。それぞれどのようなポイントシステムなのかについて解説します。

▼Web を経由するポイントサービス

Webを経由するポイントサービスとはWebサイトなどでポイント数を確認できたり、通販で利用できたりするサービスのことを指します。デジタルなポイントサービスとして最低限どの企業でも用意していることが多いサービスで、通販カートなどを導入する際でもほぼ標準的に搭載されています。

オリジナルシステムやポイント確認ができるWebサイトを保有していなくても、TカードやPontaカードに加盟することによって簡単に導入することも可能です。

▼アプリを経由するポイントサービス

Webを経由するポイントカードからさらに進んだポイント施策を実施する場合は、アプリ経由のポイントサービスを検討しても良いでしょう。例えば、Tポイントアプリのようにポイントを管理するアプリを導入することによって、より既存顧客との関係強化が期待できます。

アプリもWebもインターネットに接続してポイント管理をすることに違いはありませんが、アプリはスマホのホーム画面から素早く利用できて、プッシュ通知を利用すれば積極的にユーザーに販促活動が行えます。

 

▼アプリ自体を(実店舗で会員証を発行しなくても)会員証として使えるサービス

Web、アプリいずれもプラスチックカードと併用している場合が多いですが、あえて実店舗などでプラスチックカードを発行せずに、アプリを会員証にしているポイントサービスもあります。

楽天ポイントカードアプリがその代表で、プラスチックカードを持ち歩く必要が無いので、財布が軽くなり、携帯し忘れも無いのでポイントも貯めやすくなります。

 

デジタルなポイントサービスを導入するメリット

デジタルなポイントサービスは顧客にとってスマホで各社のポイントが管理できるので財布がかさばらないというメリットもありますが、企業側にもメリットがあります。

 

 ▼企業のメリット①:リアルタイムでポイントを管理・情報を分析できる

顧客の商品購買履歴やポイント取得状況などをリアルタイムで把握できるようになります。そのデータを分析することによって、顧客の購買行動を分析して、販促戦略の立案などに活用できるようになります。

 

ポイントが単にリピートを促進する手段ではなく、マーケティングの意思決定の根拠に使用できるようになります。

 

 ▼企業のメリット②:コミュニケーション・販促施策の幅が広がる

メールアドレスなどを取得していればメルマガ、アプリならばプッシュ通知など、企業側から顧客に対してコミュニケーションをとる手段の幅が広がります。また、位置情報とアプリの連動により近辺の顧客を呼びこんだり、アプリ利用者に来店ポイントや購入に対して多めにポイントを付与したりなどさまざまな販促キャンペーンを活用できる可能性があります。

アプリ型ポイントサービスを導入して成功した例

これからデジタルなポイントサービスを導入しようとしている企業が特に注目するべきなのが、アプリ型ポイントサービスです。代表的な事例である、ニトリアプリ、スシローの事例を元にアプリ型ポイントサービスによる効果について解説します。

 

 ▼事例①ニトリアプリ

家具店のニトリはニトリアプリという専用のアプリを使ったポイントサービスを実施しています。

会員登録が未登録の状態でもポイントを貯められる「仮会員証」制度があるのでユーザーにとって導入のハードルが低く350万ダウンロードを突破しています。

また、アプリには店内のバーコードを読み込むだけで、商品を持ち歩くことなく買い物ができる「手ぶらdeショッピング」機能があるので、ユーザーは気軽に買い物ができます。

 

 ▼事例②スシロー

アプリでポイントが貯まるのはもちろんのこと、予約もテイクアウトもアプリ経由で行えます。また、ポイントに応じて会員ランクがアップ、さまざまな特典が受けられるように会員ランク制度を工夫しているのでユーザーがポイントを貯める動機にもなります。

 

また、当サイトで過去に執筆されたこちらの記事でもポイントサービスの種類や今後について詳しく触れています。是非ご覧ください。

 

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