エムズコミュニケイト 佐藤 信二
最新記事 by エムズコミュニケイト 佐藤 信二 (全て見る)
- 本業の事業拡大にポイント利用!〜ユニーク事例から学ぶポイ活の新しい形 - 2024年10月30日
- ポイント経済圏の拡大と進化~2028年には約3兆3千億まで拡大~ 今後の共通ポイントサービス市場動向を専門家が分析 - 2024年9月19日
- 「ポイントサービスを導入・課題解決したい!でもどうすればいいの!?」そんなお悩みを解消する方法を教えます!! - 2024年7月5日
こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。
ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。是非ご参考にしていただければ幸いです。
今回は、サブスクリプションやサブスクリプションを用いたポイントサービスについて書いていきたいと思います。
サブスクリプションとは?
まず、サブスクリプションとは何かを考えてみましょう。東洋経済によると、「サブスクリプション(Subscription)」とは、近年急増し、人気コンテンツとなっている新たなビジネスモデルです。もともとは雑誌などの年間購読を意味する言葉ですが、「月額や年額で課金する定額制」という形態で近年様々な業界で成功しています。簡単に言うと現代ではサービスを必要な期間だけ課金して受けることをサブスクリプションという事になります。
「Spotify」や「Apple Music」などの音楽配信サービスを筆頭に、「Netflix」や「Hulu」などの動画配信サービス、「Kindle Unlimited」や「楽天マガジン」など電子書籍配信サービスといったデジタルコンテンツだけでなく、毎月コスメが届く「My Little Box」や、「MECHACARI」のような洋服のレンタルサービスなどのファッション業界、掃除機で有名なダイソンが展開する「Dyson Technology +」や、コインランドリーの「Araeru」など、生活に密着したコンテンツまで幅広い領域のサブスクリプションサービスが存在しています。
我々はサブスクリプションに、ポイントサービスを付けることで顧客とのつながりを今よりも長く維持できるかもしれないポイントサービスを付与するのが「サブスクリプション×ポイントサービス」という新しいアイデアを考えています。サブスクリプションとは定期購読によるビジネスモデルのため、顧客が必要な分だけ加入できる手軽さという意味で囲い込みがしやすく、充実したサービスを展開することで、長期的に高い顧客満足度を維持することが望めるといった特徴があります。このサブスクリプションにポイントサービスを付与することにより、ポイントサービスの提供者とプラットフォーム提供者の双方に多数のメリットがもたらされると予測できます。
我々は「サブスクリプション×ポイントサービス」の一例を探していますが、まだ把握していないのが現状です。そこで、独特なサブスクリプションの一例を取り上げみました。Insight Coreによる「プレミアム飲み放題定期券」の事例が挙げられます。これは、全国的な居酒屋チェーン店「金の蔵」の飲み放題サービスであるプレミアム飲み放題120分(通常1800円)が月額4,000円で毎日利用出来るというサブスクリプションサービスです。毎日利用すると2時間130円で飲み放題が楽しめるという低価格のサービスがSNSで大きな反響を呼び、わずか1日で2000人以上もの新規登録者数を獲得し、さらに予想以上の継続率をも獲得しているとのことです。
「サブスクリプション×居酒屋」を展開することで金の蔵側は利用客に飲み放題のお得感を味あわせ、その分食べ物にお金を費やす施策を施すことが出来、結果として一人当たりの客単価が下がらず、一見採算が合わないようなサービスですが確かな利益を生み出していると言えるでしょう。
さらに、このサービスは完成済のスマートフォンアプリを介して提供されるため、運営コストを抑えることが出来、利用者としても操作や管理が容易なため、利用しやすいという特徴があります。そして、プラットフォームを提供しているInsight Coreもこのビジネスモデルをもとに、新たなビジネスモデルやプラットフォームを始めるヒントを得られ、3者全員がwin-win-winの関係を構築することが可能になります。
「サブスクリプション×ポイントサービス」の可能性
この「サブスクリプション×居酒屋」の例から、ポイントサービスを追加した新たなビジネスモデルとして「サブスクリプション×ポイントサービス×〇〇(業界)」は今後大きく世の中に広まると考えます。
例として、前述したサブスクリプション×居酒屋のモデルにポイントサービスを付与した場合、サービス利用者・提供者・プラットフォーム提供者の三者からメリットを考えてみましょう。それぞれが受けられるメリットの一部は以下の様になります。
サービス利用者
・この例の場合、アプリで会員機能を管理している為、ポイントカードを持ち歩く負担が少ない
・この場合、獲得したポイントで飲食分の料金を充当することが可能に
・ポイントによる還元があるため、サブスクリプションに対する満足度やお得感がプラスされ、顧客満足に繋がる
サービス提供者
・ポイントサービスを展開することで顧客の囲い込みの効率性が向上する
・ポイントサービスにランク制度を導入することで優良顧客の育成が可能
・優良顧客が周囲にアンバサダーとして宣伝してもらえる可能性があり、今まで宣伝に必要だった広告費の削減が可能
プラットフォーム提供者
・新たなビジネスモデルを展開するにあたり、ヒントが得られる
・「サブスクリプション×ポイントサービス」という新たなアイデアを用いたブルーオーシャン戦略を展開できる可能性がある
・「サブスクリプション×ポイントサービス」は業界を問わず展開が可能なビジネスモデルのため、幅広い業界に進出できる
まとめ~サブスクリプション×ポイントサービスは良いことずくめ~
以上のように、サブスクリプションの構造、サブスクリプション×ポイントサービスという新たなビジネスモデルについて紹介しました。サブスクリプションという新たなサービスは現在幅広い業界で展開されており、顧客一人一人に適合したサービスの提供による高い顧客満足度の獲得が望めることから、これからの時代の顧客獲得におけるスタンダードなビジネスモデルとなりえることも十分に考えられます。
このサブスクリプションにポイントサービスの要素を掛け合わせることで、充実したサービスの提供により顧客満足度を長期にわたり高く維持する事や顧客の囲い込みが可能となり、さらには先例が少ない故のブルーオーシャン戦略を展開したビジネスの実現までも考えられます。
ポイントサービス導入をご検討の会社様は、弊社エムズコミュニケイトにご相談ください!
①国内唯一・取り組み実績(エムズコミュニケイト)
国内で唯一のポイントサービスに特化したマーケティングコンサル会社です。これまでのポイントサービスの導入・改善支援は300社以上あり、通販、小売り、サービス、金融、鉄道・航空、ガス電力など幅広い業界において実績があります。
※ポイントサービス導入改善に関する国内初の指南書を出版
②サービス設計からシステム導入・運用までワンストップ支援
顧客課題を解決するサービス設計からシステム導入・運用まで、ポイントサービスにまつわる業務全般をワンストップでご支援することが可能です。ポイントサービス戦略設計、システム構築、個人情報管理、運用支援、プロモーション、カード発行、コールセンター、ポイント交換商品の発送管理など上流~運用までを網羅的にサポート可能です。
③ポイントサービス運用に関する法的・会計面のサポート
ポイントサービスの運用に必要な法的(景品表示法)、会計面(2021年から上場企業に強制適用されるポイント会計)において十全なノウハウを保有しサポートします。
※ポイント会計についてはEY新日本監査法人への執筆協力で『ポイント制度のしくみと会計・税務』(中央経済社)を出版。
④中立性を加味したシステムベンダー紹介
ポイントサービスのコンサルティング支援にあたり、ポイントシステムベンダーについては、中立性を重要視しております。貴社のニーズにあったベンダー紹介および、システムのカスタマイズ提案が可能です。