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本業の事業拡大にポイント利用!〜ユニーク事例から学ぶポイ活の新しい形

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エムズコミュニケイト 佐藤 信二

CRM・ポイントサービスの導入・改善コンサルタントとして100案件以上のプロジェクトをマネジメント。担当業界は、小売り・流通、金融、電力・ガス、IT、通販、通信キャリアなど幅広く網羅。生活者を対象としたポイントサービス感度調査を業界で初めて実施。アンケートリサーチを強みとしたロジックに基づくコンサルティングを強みとしている。

こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月より大日本印刷グループからMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ所長の岡田祐子です。 

こちらのサイト、ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。是非ご参考にしていただければ幸いです。それでは、以下から本題です。 

近年、ポイントサービス・ポイントシステムの手法に変化が生まれているのをご存じですか? 

従来のポイントサービスは、顧客等の対象者に「お得」を感じてもらい、リピートに繋げる手法や、顧客情報の管理、顧客満足度の向上を目的としたものが主流でした。 そして「買い物」に対してポイントをつけることが企業のポイント施策の代表的なものでした。

しかし、近年続々と誕生しているポイントサービスは「お得感」「買い上げ金額」だけが対象ではないんです!
そんな近年変化と進化を遂げているポイント業界の最新情報を、ポイントコンサルタントが詳しく解説していきます!! 

2025年最新版!今主流のポイントサービスとは!?
~自社の事業内容を手助け!?顧客基盤の拡大??
 ~

 先程お伝えした通り、近年ポイントサービスは変化を遂げています。従来との大きな違いは、「ポイント付与の基準とその目的」です 

従来は、顧客の維持・管理、集客のためにポイントを付与し、顧客は商品の購入等金銭面で企業に貢献することで、ポイントという「お得」を得ていました。 

しかし、近年生まれたポイントサービスでは、企業の掲げる事業理念や重要視する社会課題に直接アプローチするものが増えています。
このポイントサービスに名前を付けるならば、
「本業拡張ポイント」といえるでしょう。 

具体的には、事業への貢献に対する『謝礼』としてポイントを付与しているのです。
このポイントサービスを通して、企業は自社の事業内容を知ってもらい、事業の課題を直接的に解決してもらえる、そんな消費者・企業・社会の三方向にとっていい影響があるサービスなのです。
さらに、これらのサービスは単純な[報酬プログラムではなく、ブランドの認知度を向上させ、ユーザーの積極的な参加を促進させるものになています。

ユーザーとしても、お金を使うのではなく自分の行動(アクション)によって企業の役に立ち、自分にも利益があるのです。
近年増加しているアクションポイントの先進的なバージョンと言えるでしょう。 

即ち、この「本業拡張ポイント」は、顧客と企業の双方にとって利益が大きいポイントサービスということです。  

新しく、面白いポイントサービス【事例編】 

新しいポイントサービス「本業拡大ポイントアプリ」とは!? 

 先程命名した新しいポイントサービス、「本業拡大ポイント」はその多くがアプリで実践されています。
企業が目指す理念や社会貢献に対して、顧客を増やすことで目標達成するだけではなく、自社の顧客に実践してもらう、そんなアプリが増えているのです。 
しかし、この「本業拡大ポイントアプリ」にも様々な形態が存在します。 

ポイントコンサルタントの専門的な目線から、特に特徴的で新しいサービスについて取り上げていきます! 

ポイントアプリ:街中クエスト「ジオクエ」 

「ジオクエ」は、「撮った写真に価値がつく Photo to Earn」をコンセプトに、2024年6月に提供を開始したアプリです。  

現実世界を舞台にしたスマートフォン向けのゲーム感覚でできるポイ活です。街中の様々な施設(ビルやコインパーキングなど)が「クエスト」として提示され、そのクエストにあった写真を撮影・投稿することでポイントがもらえる仕組みになっています。
貯まったポイントはAmazonギフト券や楽天ポイントなどに交換することが可能です。 

https://geot.jp/products/consumer_service/geoquest/より 

  • 「ジオクエ」が新しいポイントサービスである理由 

約30年間にわたってデジタル地図を作成しているジオテクノロジーズが開発したアプリ。行政の情報による情報整備だけではなく、より詳細な地図整備やリアルタイム更新・新しいロケーションビジネスの創出を目的としてこのアプリを活用したデータ収集を行っています。 

この情報を活用している例には、同社の提供するデジタル地図ソフト「MapFan」が挙げられます。 

会社HP: https://geot.jp/
アプリ: https://www.geo-quest.jp/ 

同社が行っているポイントサービスは他にもあり、アプリ「トリマ」も移動によってポイントを貯められるアプリです。「ジオクエ」と比較すると事業に関連する情報収集は少なく、ゲーム、アンケート等様々な方法でポイントを獲得できる仕様になっています。

ポイントアプリ:鉄道ファン向け「TEKKON(鉄コン)」 

「TEKKON(鉄コン)」は、先程のアプリよりもより焦点を絞った写真撮影×ポイントのアプリです。 

電柱・マンホールを撮影・投稿することでポイントを獲得でき、 「ポイ活」ではなく「鉄活」と銘打って、普段歩いているだけのスキマ時間に鉄活ができることを特徴としています。ポイントを獲得する事で相棒の犬を成長させることができ、 駅の訪問や特定の路線の利用でポイントが進み、鉄道関連グッズと交換できます。 

一つ注意点としては、ポイントの変換先はLINEPayのみとなっています。このサービスは、鉄道会社の認知度向上と利用を進めていくとともに、鉄道ファンのコミュニティ形成にも取り組んでいます。 

  • 「TEKKON(鉄コン)」  が新しいポイントサービスである理由 

新・社会貢献型位置情報ゲームとして2022年10月15日より一般サービス開始したこのアプリは、 Whole Earth Foundation (ホール・アース・ファウンデーション)が開発しました。  


会社HP: https://wholeearthfoundation.org/ja/より 

同社はビジョン「We Democratize Infrastructure Management(インフラマネジメントを民主化する)」を掲げており、地球環境や生活環境の根底にあるインフラ老朽化の課題に対して問題提起をしている。その取り組みの中でインフラの管理・整備が困難であることの課題解決手法にこのアプリを運営している。
市民が力を合わせて撮影・投稿、レビューし合うことで、インフラの安全を確保する。企業の掲げる課題に直接的なアプローチをする代表例といえるでしょう。 

会社HP: https://www.hankyu-hanshin.co.jp/
アプリ: https://lp.tekkon.com/ 

ポイント経済圏の拡大と進化~2028年には約3兆3千億まで拡大~ 今後の共通ポイントサービス市場動向を専門家が分析

ポイントアプリ:投資習慣を育てる「トラノコ」 

 「トラノコ」は、日々の買い物の「おつり」で投資をするという「資産運用」のアプリです。  

トラノコは、「おつりで投資サービス」として2017年6月7日に提供が開始されました。クレジット・カードやデビット・カード、公共交通機関 共通乗車カード等から日々のお買い物の「おつり」を毎日コツコツ、自然と投資資金を積み上げ、楽しく簡単に資産運用を行うことができるサービスで、ユーザーは日常的な消費活動をしながら、投資の世界に気軽に触れることができます。  

 さらに、「おつり」だけが運用源ではないのがトラノコの特徴です。
「トラノコポイント」という TORANOTEC株式会社が運営するポイントを活用でき、1トラノコポイント = 1円でトラノコを通じて投資することができます。 

このポイントを貯める方法も様々で、紹介プログラム、動画視聴、アンケート、歩く、サービス利用等、様々な方法でポイントを貯め、うんようす運用することが可能です。 

  • 「トラノコ」が新しいポイントサービスである理由 

このサービスでは、毎日の「おつり」を 5 円から1円刻みで分散投資することができるため、人々が将来に向けた投資を検討する際の課題であった「まとま ったお金が必要」という大きな障壁を排除し、今日からより日本の誰もが投資家になれる世界を実現しました。これにより、金融リテラシーの向上と長期的な資産形成を促進することを目的としています。 
https://toranoko.com/より 

この、「誰もが投資家になれる世界」がトラノコを生んだ TORANOTEC株式会社の目指すものであり、まさに自社の事業を助けるアプリだといえます。 消費者の中で注目を集めているポイ活習慣や投資と事業の目的がうまくかみ合わさった事例としてご紹介しました。 

会社HP: https://toranotecasset.com/
アプリ: https://toranoko.com/ 

トラノコポイントについて: https://toranoko.com/about/toranokopoint/ 

ポイントアプリ・地域活性化:健康づくりを推進「いきいき羅針盤」 

会社HP:https://www.hankyu-hanshin.co.jp/より

 「健康寿命の延びる沿線」の実現をめざしている阪急阪神ホールディングス株式会社が開発し、「阪急阪神 健康づくりサービス」 の一環で生まれたアプリ。 

歩くことでポイントが貯まるといういたってシンプルな仕組みですが、アプリでは日々の運動量や健康診断や歩数・体重などのバイタルデータの保管、将来の疾患予測分析を行えるようになっています
歩いて貯めたポイントで「阪急阪神おでかけカード」の Sポイントに交換でき、阪急百貨店、阪急三番街、阪急西宮ガーデンズ等で使用できる。  

  • 「いきいきいきいき羅針盤」が新しいポイントサービスである理由 

健康促進という意味では新しさは少ないかもしれませんが、このアプリの最大の特徴は「鉄道会社が地域活性化・地域の健康サポートのたねうという意味では新しさは少ないかもしれませんが、このアプリの最大の特徴は、鉄道会社が地域活性化・地域の健康サポートを推進しているということです。
元々あったSポイントや「阪急阪神おでかけカード」を還元先として活用することで、地域活性化と健康推進の双方に役立てている良い例といえます。 

会社HP: https://www.hankyu-hanshin.co.jp/
アプリ: https://healthcare.hankyu-hanshin.co.jp/info/15159/ 

 まとめ 

 この記事では、従来の「お得さ」や「金額に対するポイントバック」をメインとしたポイントサービスとは異なる、新しいポイントサービスについてご紹介してきました。 

「本業を拡張」するような新しいアプローチのアプリ開発・サービス設計をすることで、顧客だだけではなく企業や地域等社会全体の好循環を生み出すことができるのです。この新しいアプローチを今後も展開させ、単純な報酬プログラムにとどまらないサービス設計が、ポイントを活用することで可能だともいえるでしょう。 

ポイントサービスを導入したいと考えている企業の方向けの記事もございますので、ぜひ下記リンクよりご一読ください。 

【前編】ポイントサービス システム導入までのステップ

「ポイントサービスを導入・課題解決したい!でもどうすればいいの!?」そんなお悩みを解消する方法を教えます!!

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国内唯一・取り組み実績(エムズコミュニケイト)

国内で唯一のポイントサービスに特化したマーケティングコンサル会社です。これまでのポイントサービスの導入・改善支援は300社以上あり、通販、小売り、サービス、金融、鉄道・航空、ガス電力など幅広い業界において実績があります。

※ポイントサービス導入改善に関する国内初の指南書を出版

「成功するポイントサービス」(WEVE出版)

サービス設計からシステム導入・運用までワンストップ支援

顧客課題を解決するサービス設計からシステム導入・運用まで、ポイントサービスにまつわる業務全般をワンストップでご支援することが可能です。ポイントサービス戦略設計、システム構築、個人情報管理、運用支援、プロモーション、カード発行、コールセンター、ポイント交換商品の発送管理など上流~運用までを網羅的にサポート可能です。

③ポイントサービス運用に関する法的・会計面のサポート

ポイントサービスの運用に必要な法的(景品表示法)、会計面(2021年から上場企業に強制適用されるポイント会計)において十全なノウハウを保有しサポートします。

※ポイント会計についてはEY新日本監査法人への執筆協力で『ポイント制度のしくみと会計・税務』(中央経済社)を出版。

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ポイントサービスのコンサルティング支援にあたり、ポイントシステムベンダーについては、中立性を重要視しております。貴社のニーズにあったベンダー紹介および、システムのカスタマイズ提案が可能です。

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