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エムズコミュニケイト岡田 祐子
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こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。
ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。是非ご参考にしていただければ幸いです。
今回は、現在大注目の「ポイント投資」とは何か?その実例を交えてご紹介したいと思います!
「ポイントサービス」×「資産運用」とは?ポイントの新しい楽しみ方に迫る!
ポイント投資とは、ポイントサービスを利用して貯まったポイントで資産運用をすることです。
クレディセゾンが「永久不滅ポイント運用サービス」を2016年に始めて以来、様々な企業がポイント投資事業に参入していきました。
2018年には、NTTドコモが「dポイント投資」を開始し、利用者数が約1年で50万人を超えるなど、ポイント投資への注目は年々高まっています。
また、決済サービスのPayPayも、「ポイント運用・資産運用」としてPPSCインベストメントサービス株式会社と提携して、支払いで貯まったポイントを運用するサービスを行っています。
https://www.paypay-sec.co.jp/tool/miniapp/point/
急成長し続けるポイント市場において、ポイント投資がニューウェーブになりつつあることは確かだと言えるのではないでしょうか。
今の時代、ポイントは「貯める」「使う」「増やす」という3本立てが当たり前になってきているのです。
ポイント投資の種類は2つ!投資と運用の違いとは?
ポイント投資には、ポイント自体を運用していく「ポイント運用型」ものと、ポイントを現金化し株や投資信託を売買する「ポイント投資型」ものとの二つがあります。
①「ポイント運用型」
「ポイント運用型」は、あらかじめポイントサービス提供企業から用意されたコースを選択し、その値動きに連動してポイントが増減する仕組みとなっています。また、口座開設や手数料支払いといった手間がかからないことも特徴です。
②「ポイント投資型」
「ポイント投資型」は現金化されたポイントを用いて、株式の売買、投資信託などを行うことを指します。実際に金融商品を購入し、本格的に投資を体験できるので、初心者でも投資に関する経験・知識が得られたり、株主優待をもらうことができたりもします。
ポイント投資の最も大きな特徴として、現金ではなくポイントを利用して投資体験ができるため、消費者は気軽にポイント投資を行うことができます。これまで投資体験がない方にとって、ポイントを利用して簡単に資産運用を始めることができるのは画期的なサービスといえるのではないでしょうか。
何が人気?ポイント投資の実例について
実際に、現在どのようなポイント投資サービスが活用されているのかについてご説明します。
実例①:永久不滅ポイント運用サービス
クレディセゾン社のセゾンカードで行える「永久不滅ポイント運用サービス」は、永久不滅ポイントを運用していく「ポイント運用型」のサービスになります。永久不滅ポイント運用サービスには「投資信託コース」と「株式コース」の二つがあり、利用者は自分でコースを選択し、その値動きによってポイントが増減します。
投資信託コースでは、日本株(TOPIX)コース、アメリカ株(VOO)コース、アクティブコース、バランスコースなど、6つのコースが用意されており、自分の運用してみたいコースを選ぶことができます。
また「株式コース」は永久不滅ポイントをストックポイントに交換し運用していくものになります。株式コースでは「カルビー、日清食品、ホンダ」の企業から投資したい企業を選び、その企業の株価に応じてポイントが増減します。また、実際に株式を購入する事も出来ます。
https://www.saisoncard.co.jp/point/unyou/
実例②:楽天ポイント運用サービス
次に「楽天ポイント運用サービス」の、「楽天ポイント投資」についてご紹介します。
楽天証券が取り扱っている「国内株式」「投資信託」から買い付けたい銘柄を選びポイントを用いて投資を行うものです。また、各取引の金額に応じて楽天ポイントが付与されるので、楽天ポイントを有効活用しながらポイントまで貯まるユーザーにとって大変嬉しいサービスになっています。
また、楽天ポイント投資の特徴として、わずか100円という少額から資産運用を始めることができるため、資産運用初心者の方でも簡単に始めることができます。
さらに、自己資金と楽天ポイントの併用も可能なので、ポイントで足りない分を自己資金で補填して買うことも可能です。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/service/point/investment/
実例③:PayPay
決済サービスで有名なPayPayも、貯めたポイントで運用ができます。
ポイント運用サービスは、PPSCインベストメントサービス株式会社が提供しており、ID登録や口座の開設をしなくても1ポイントから始めることができます。
7種類のコースから選ぶことができ、長期運用から短期運用、初心者からチャレンジコースまで好みのコースで好きに運用が可能です。
初心者でも手軽に始められるポイント運用の代表例になってきているといえます。
このように、各企業はポイント投資を利用して、ポイントサービス事業の活性化をはかろうとしています。
しかし、ポイント投資と言っても投資は投資。資産運用はハードルが高いと思う消費者も多いのではないかと考えられるのと思います。
ですが、現在世界で資産運用への関心が高まっているというトレンドがあるんです!!
ポイント運用は敷居が高い?あつもり×株で若手投資家が急増中!
これまでご紹介した「ポイントサービス×資産運用」について、我々は投資家たちの注目を大いに集めていると考えています。実は、世界中で新たに投資を始める人が急増しているのです。
きっかけの一つとして、任天堂の大人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の人気機能「株(カブ)のトレード」があります。種をまき、収穫したカブを現実世界の株と同様に、日々変動する価格を見極め最良価格で株を売却する事でゲーム内における資産を形成する事が出来ます。
この機能をきっかけに、現実の株取引に興味を持つ人が急増しているというのです。
「あつまれ どうぶつの森」での株取引で得た売却のタイミングの見極めという体験を通し、実際の株トレードに参入する若年層をはじめとして、子供たちにとっても簡単なお金の原理や株式の仕組みがゲームを通じて楽しく学べるため、教育のツールとして活用する保護者も多くいます。
https://www.j-cast.com/kaisha/2020/05/24386253.html?p=all
大人にとっても投資を学べる良い機会と言えます。AIによる投資アドバイザーサービスを提供するベターメントは、このゲームが短期投資のリスクや投資の重要性の良い教材になると指摘しています。
「あつまれ どうぶつの森」を契機とした人に加え、スマートフォンのアプリからはじめる「気軽な投資」が全世界でも注目されています。
手数料無料で手軽に投資が出来るアプリ「ロビンフッド」をはじめとして、毎週500円から積立投資が可能な「LINEスマート投資 ワンコイン投資」など、少額から気軽に資産運用が出来るサービスが特に若年層の間で注目されています。
https://hedge.guide/feature/smartphone-investment-applications.html
投資が世界的に注目されている今、「新たに資産運用を始める人々をポイント投資で囲い込み、ポイントを貯める喜びにアプローチする」ということが今後より一般的となり、新たな生活習慣になり得ることは十分にあり得ると考えられます。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-08/QHUL5WDWLU6A01
まとめ
現在注目されている「ポイントサービス×資産運用」には、ポイントを貯める・使うことの他に「ポイントを増やす」という新たな喜びを消費者に提供できるというメリットがあります。さらに、企業にとっても消費者に「ポイントを増やす喜び」を提供し、顧客との関係強化や顧客満足度の上昇というメリットに加え、ポイントサービス事業活性化というさらなるメリットが考えられます。投資や運用を始める消費者が急増中の今、「ポイントサービス×資産運用」がより身近な存在となるのではないでしょうか。
ポイントサービス導入をご検討の会社様は、弊社エムズコミュニケイトにご相談ください!
①国内唯一・取り組み実績(エムズコミュニケイト)
国内で唯一のポイントサービスに特化したマーケティングコンサル会社です。これまでのポイントサービスの導入・改善支援は300社以上あり、通販、小売り、サービス、金融、鉄道・航空、ガス電力など幅広い業界において実績があります。
※ポイントサービス導入改善に関する国内初の指南書を出版
②サービス設計からシステム導入・運用までワンストップ支援
顧客課題を解決するサービス設計からシステム導入・運用まで、ポイントサービスにまつわる業務全般をワンストップでご支援することが可能です。ポイントサービス戦略設計、システム構築、個人情報管理、運用支援、プロモーション、カード発行、コールセンター、ポイント交換商品の発送管理など上流~運用までを網羅的にサポート可能です。
③ポイントサービス運用に関する法的・会計面のサポート
ポイントサービスの運用に必要な法的(景品表示法)、会計面(2021年から上場企業に強制適用されるポイント会計)において十全なノウハウを保有しサポートします。
※ポイント会計についてはEY新日本監査法人への執筆協力で『ポイント制度のしくみと会計・税務』(中央経済社)を出版。
④中立性を加味したシステムベンダー紹介
ポイントサービスのコンサルティング支援にあたり、ポイントシステムベンダーについては、中立性を重要視しております。貴社のニーズにあったベンダー紹介および、システムのカスタマイズ提案が可能です。