なぜ顧客離れ(離反)が起きるのか?4つの理由と『本当の原因』を突き止める対策法

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こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。

こちらのサイト、ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。

是非ご参考にしていただければ幸いです。

どれほど優れたビジネスを展開していても、これまで利用してくれていた顧客が離れていってしまう(顧客離反)のは企業にとって大きな損失です。

顧客離れを防ぎ、LTV(顧客生涯価値)を高めるためには、「なぜ離れてしまったのか」という正確な理由の把握と、表面上の変化に惑わされない「本当の原因分析」が不可欠です。

本記事では、顧客離れが発生する4つの主要な理由と、実際の成功事例(スターバックスのV字回復)、そしてCRM・顧客データを活用して離反を防ぐ具体的な対策について詳しく解説します。

【まず結論】顧客離れ(離反)が起きる4つの理由一覧

顧客が自社から離れる要因は、大きく分けて以下の4パターンに分類できます。

離れる理由 顧客の心理・状態 主な発生要因 効果的な対策
1. 商品への不満 「期待していたほどの価値がない」 品質の低下、不快なモデルチェンジ、価格と見合わない品質 期待値管理、顧客からのフィードバック収集
2. サービスの不満 「接客やサポート対応にガッカリした」 スタッフの対応不足、クレーム時の不誠実な対応、サポート難民 従業員教育(ES向上)、カスタマーサポート導線の改善
3. 存在を忘れた 「嫌いになったわけではないが、忘れていた」 他に代替手段が増え、想起される機会(接点)がなくなった 定期的なコミュニケーション(LINE・メルマガ・ポイント有効期限通知)
4. 競合への流出 「他社の方が魅力的・お得に見えた」 他社の強力な販促・ポイント還元、新しい機能・サービス登場 ロイヤルティプログラム導入、差別化(自社ならではの付加価値)

顧客離れを防ぐために最も重要な2つのアプローチ

上記で挙げた4つの理由に対して、単に「値下げをする」「安易なキャンペーンを行う」といった一時しのぎの対策を行っても、根本的な解決にはなりません。

1. 表面的な事象にとらわれず『本当の原因』を探る

顧客離れの「きっかけ」と「本当の原因」は異なることが多々あります。

  • 例:値上げ後に顧客が一気に離れてしまった場合

    • 一見した原因:「価格が上がったから(値上げ)」と思いがちです。

    • 本当の原因:人件費削減によって「接客の質」が落ちていたことや、顧客が感じていたブランドの強み(おもてなし・体験価値)が損なわれたことが原因である可能性があります。

「価格設定」だけを問題視して値下げを行っても、サービス品質が向上しなければ顧客は戻りません。データ(アンケートや購買頻度の推移)を分析し、顧客が真に感じているストレスや期待とのギャップを特定することが最優先です。

2. CRM・ポイントデータを活用した「顧客管理・予兆の共有」

顧客離れを防ぐもう一つの要は、顧客情報の正確な「管理」と「社内共有」です。

特定のアドバイザーや営業担当者だけが顧客情報を把握している状態(属人化)では、担当者の交代や異動があった際に顧客離れが多発します。

CRMやポイントシステムを導入して以下を徹底しましょう。

  • 属性・購買履歴・嗜好データの全社共有(誰が担当しても同じ高水準のおもてなしを提供できる体制づくり)

  • 「離反予兆データ」の検知(過去の傾向から「来店間隔が広がり始めた」「ポイントの利用頻度が落ちた」顧客を自動抽出し、事前に手を打つ)

顧客離れから見事にV字回復した事例:スターバックス

顧客離れの原因を特定し、見事な改善を遂げた代表的な事例がスターバックスです。

同社は2007年頃、急速な大量出店を行ったことで顧客離れという大きな危機に直面しました。

当時の課題と根本原因

  • 課題:急速な出店による店舗の増加と、接客・サービス品質の低下

  • 誤った初期対応:目新しさを狙った奇抜な商品開発を行ったが、効果なし

  • 判明した根本原因:店舗拡大にスタッフの教育が追いつかず、スターバックス最大の強みであった「心地よい空間と接客(第3の居場所=サードプレイス)」が損なわれていたこと

実施した改善策

  1. スタッフ教育の徹底再実施(店舗を一時休業してまで大規模な研修を実施)

  2. コーヒーの香りを損ねていたフードメニューの廃止・見直し

  3. 不採算店舗の苦渋の閉鎖と、提供品質の標準化

「なぜ顧客が離れたのか」という本質的な原因(接客・体験価値の低下)に向き合い、スタッフ教育やブランド理念の再徹底を行った結果、同社は再び世界的な愛用者を獲得する企業へと復活を遂げました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

■ 2003年に国内唯一のポイントサービスコンサルティング会社エムズコミュニケイトを設立、ポイントサービスやCRM・顧客戦略分野のコンサルティングや各種講演、執筆活動を行っている。 ■ 「ガイアの夜明け」にも出演。番組は反響を呼び、日経文庫にも掲載された。 生活者に支持されるポイントサービスを「ポイントブランド力」とし、そのランキングを定点的に発表。 ■ 著書:「成功するポイントサービス」(日経MJの推薦書/丸善ビジネス書10位内ランクイン) ■ 2016年から総務省マイナンバーカード利活用に係る「マイキープラットフォームによる地域活性化方策検討会」におけるポイントサービス有識者として地域経済応援ポイントに関する推進役を担っている。