エムズコミュニケイト 佐藤 信二
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こんにちは。CRM/ポイントサービスコンサルティングのエムズコミュニケイト(2018年4月に大日本印刷グループよりMBO致しました)が運営するポイントマーケティングラボ編集部です。
ポイントマーケティングラボでは、企業・事業会社のマーケティング・販売促進の担当者・事業責任者の方々に向けて、ポイント制度の導入やCRMのノウハウについて、プロの視点から惜しみなく情報を発信して参ります。是非ご参考にしていただければ幸いです。
今回は、近年社会的な関心の高い話題の一つである「SDGs」について掘り下げていきます。
SDGsを様々な方法で達成しようと企業努力を積んでいるのは今や当たり前。しかし、ただ「達成努力をしています」では事足りないのが今の時代。
そこで!今回ご紹介したいのがアクションポイントで顧客・地域を巻き込みながら進めていくSDGsです!
地域活性化とSDGs達成の両立が出来るのがポイントサービスの凄いところ。
その活用性と意義について、詳しく解説していきます!!!
大注目のSDGsがポイントサービスで促進中!?
近年注目を集め、企業の大きな課題となりつつあるSDGsですが、SDGsとポイントサービスを組み合わせることで相乗効果をもたらすようなビジネスモデルが急増中なこと、ご存知でしょうか?
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略語であり、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/
これらの課題解決に向け、今日では政府のみならず企業にも努力が期待されています。
SDGsへの対応は、今や企業にとっての大きな課題となりました。市場や取引先からのニーズはもちろんのこと、投資の条件として、SDGsへの取り組みにも関心の目は向けられています。
つまり、いち早くSDGsを意識した戦略を立てることが企業にとって今後の発展のカギとなるのです。
実際に、環境省は以下のメリットがあると提唱しています。
- 企業イメージの向上
- 社会の課題への対応
- 生存戦略になる
- 新たな事業機会の創出
したがって、SDGsの活用に積極的に取り組むことにより、様々なアドバンテージの獲得や他社との差別化を図ることが可能であり、ポイントサービスを組み込むことでさらなる効果が期待できるのです。
こちらのリンクは令和2年に環境省が発行した『すべての企業が持続的に発展するために - 持続可能な開発目標(S D G sエスディージーズ)活用ガイド -[第2版]』です。 www.env.go.jp/policy/SDGsguide-honpen.rev.pdf
SDGsと相性抜群!?アクションポイントサービスとは?
これらSDGsを達成するために企業が様々な戦略を展開する中で、我々が注目しているのが「SDGs×ポイントサービス」のアイデアを基に企業と消費者が一体となってSDGsを達成しようという取り組みです。このポイントサービスでは、「アクションポイント」という制度が非常に有効です。
アクションポイントとは、来店やアンケート回答など消費者の自発的な行動に対してポイントを付与し、顧客にアプローチをする制度です。
例として、アンケートに回答するとdポイントが付与されるdポイントクラブアンケートや、館内の回遊促進を目的としたPARCO館内を歩くとポイントが付与される「POCKET PARCO」などがあります。
SDGsに関したアクションポイントを展開する場合、消費者は自らの積極的なSDGsへの取り組みがポイントという形で還元されるという達成感とお得感を得ることが出来ます。企業としても上記のようなメリットを得ることに加えてSDGsの課題解決に意欲的な消費者との関係が向上し、結果として新規顧客の開拓や顧客満足度を高めることが出来るのです。
アクションポイント(継続ポイント)に関する記事にご興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください!
SDGs×ポイントサービスの実例
我々が注目している「SDGs×ポイントサービス」のアイデアですが、実は既に実用化されているプロジェクトが多く見受けられます。ここでは、注目すべき2つのポイントサービスについて紹介したいと思います。
事例①: 東京ユアコイン
東京都が主催する「東京ユアコイン」とは、東京への社会的・経済的な貢献を行い、国連が定義する持続可能な開発目標(略称:SDGs)の推進に寄与した際にコインを発行するポイントサービスです。
オフィス型と生活型の2つのアプローチがあり、それぞれ時差出勤やテレワーク利用、買い物時のマイバッグ持参等の活動に対しポイントが付与されます。
三菱総合研究所 / ニュースリリース「キャッシュレスを推進する「東京ユアコイン(オフィス型)」の実証実験を開始」
事例②: 神奈川県SDGsつながりポイント事業
神奈川県もポイントサービスを活用してSDGsの推進を図っています。
SDGsつながりポイント事業は、SDGsの達成に向けて、地域の社会的課題の解決を図る活動に、ポイントを通じて、住民・店舗・企業の直接・間接的な参加を促し、地域活性化とSDGsの「自分ごと化」を図ることを目的としています。(公式HPより)
神奈川県内でも市によってポイントサービスの内容が異なっています。
鎌倉市は「いいつながりで、いいくにつくろう」をコンセプトに「クルッポ」という通貨を用いてSDGsへの意識醸成、人やコミュニティ等とのつながりの創出及び、その可視化を通じて、地域課題の解決や地域経済の活性化、SDGsの達成に向けた取組を推進しています。(つながりポイントHP / 鎌倉市)
SDGs×ポイントサービス まとめ
このようなSDGs×ポイントサービスの取り組みには、消費者の自発的な行動促進、企業イメージの向上、地域活性化など、多くのメリットがあります。しかし、地域限定ポイントの使用範囲の制限や、地域外からの顧客誘致など、課題も存在します。
今後は、より多くの企業や自治体がこの取り組みに参加し、独自のポイントプログラムを開発したり、既存の大手ポイントサービスとの連携を模索したりすることで、SDGsの「自分ごと化」がさらに進むことが期待されます。
SDGs×ポイントサービス・アクションポイントは、持続可能な社会の実現に向けた新たな可能性を秘めており、私たち一人一人が日々の生活の中でSDGsに貢献できる機会を提供できるといえるでしょう。
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